イヤホンやマウスに使われているBluetoothですが、よくわからないまま使っていませんか?わからなくても使えますが、技術内容がわかっているとより良い製品の選択に役立ちます。
この記事ではBluetoothとはなにか?バージョンや接続方法について解説します。さらに、Bluetoothを使った製品についても紹介します。
Bluetoothとは?
Bluetoothとはの国際的に共信した無線通信方式の一つです。1対1で10m程度の近距離での通信を想定しています。
Blutoothは1998年にエリクソン、インテル、IBM、ノキア、東芝の5社で策定されました。マウスやキーボード、ヘッドセットなど様々な機器での利用を想定しています。
会社ごと無線通信のやり方が違うと、A社のパソコンにA社のキーボードは使えるけど、B社のものは使えないということが起こります。消費者にとって不便なので、企業間が協力して共通のルールをりました。
Wi-Fiとの違いは?
無線通信でよく使わるものにWi-Fiがありますよね。このWi-Fiとはどのような違いがあるのでしょうか?
Bluetoothは製品と製品の1対1の通信に使われるのに対して、Wi-Fiはネットワークの中継に用いられます。スマホがWi-Fiでルータにつながってルータは基地局と通信しています。
消費電力はBluetoothのほうが抑えられています。Wi-Fiルータは大きなバッテリーを持つか、コンセントにつながっていることが普通です。
一方で、通信容量はBluetoothのほうが抑えられています。最新のバージョンでも最大 24Mbps になります。
Bluetoothのバージョンや互換性について
Bluetooth には様々なバージョンがあります。それについて下の表にまとめました。
バージョン | 制定年度 | 特徴 |
1.0 | 1999年7月 | 最初のバージョン |
1.1 | 2001年2月 | 世界で普及し始めたバージョン。 |
2.1 | 2007年3月 | ペアリングの簡略化により近距離無線通信(NFC)に対応。 |
3.0 | 2009年4月 | 最大の通信速度が24Mbpsとなる High Speed オプションの追加 。 |
4.0 | 2009年12月 | 大幅に省電力化したBluetooth Low Enegy(LE)モードを追加。 |
5.0 | 2016年12月 | Bluetooth Low Energy の通信速度をが2Mbpsまで増加。低速通信じの到達距離が400mまで延長。 |
特にBluetooth4.0でのLEモードの追加は重要です。この追加により、ボタン電池一つで数年間通信することが可能になりました。これを応用した製品として、紛失防止タグなどが普及し始めています。
それぞれのバージョンの互換性について気になるかもしれません。実はユーザー側はほとんど気にしなくてよいです。
Bluetoothは複数のバージョンを同時に実装することができます。つまり、お手持ちのスマホが最新なら1~5までのすべてのバージョンに適応しています。
Bluetooth接続手順
接続手順は以下の順番になります。
①一方の機器をペアリング可能状態にします。
②もう一方の機器でペアリング可能な機器を探索します。多くの場合これはお手持ちのスマホになります。
③接続する機器を指定します。
④双方に同一のパスキー(ID)を送って通信を確立する。これは自動でされる場合が多いです。
一度通信が確立されると、接続の手順は不要になります。機器の電源が切れるか、通信範囲外になると一旦接続が中断されますが、復旧すると通信が始まります。
Bluetoothが使われた製品
すでに多くの製品にBluetoothが使われています。すでにつっている人も多いはずです。例を紹介していきます。 みなさんはカギや財布を忘れたことはありませんが?私は先日カギをなくしました。 キーケース ごとです。なくした可能性があるところに連絡を入れましたが結局見つかっていません。お気に入りのPorterのキ ...
・Bluetoothイヤホン
・ Bluetoothマウス
・ 紛失防止タグ
忘れ物の予防に紛失防止タグのTileを使おう
まとめ
Bluetoothとは何か、そのバージョンについてまとめました。技術についての知識があると製品選びに役立つかもしれません。