VBAやptyhonでの自動化は仕事の効率化に有効ですが、ノンプログラマ環境で取り組む場合は注意が必要です。
私は製造業の開発職に努めており、プログラマが多い環境ではありません。
自分がプログラムでルーチン作業を自動化していく過程で注意すべき点をいくつも学びました。
注意を怠ると思いもよらぬ負荷が自分に降りかかったり、苦労してスキルを習得したにもかかわらず評価がされないなどの可能性があります。
この記事でプログラムによる仕事の自動化に取り組む前、に知っておきたかったことについて解説します。
ノンプログラマ環境とは
初めにノンプログラマ環境の特徴について述べたいです。
ノンプログラマ環境とはプログラムやシステム開発などのプログラムを使った業務に従事しない職場環境を言います。
統計によるとIT産業人工は日本の1.3%なので、多くの人の環境はノンプログラマ環境のはずです。
このような環境ではプログラムを使った自動化についてなかなか理解されづらいです。
万人がそうではないですが、極端な例では自動化して仕事を早く終わらせるとサボっていると思われることもあります。
ルーチン作業の自動化とは
ルーチン作業の定義
ここではルーチン作業を時間をかければ誰でもできる作業とします。
例えば、部材台帳の更新や測定データを定形フォーマットで整理するなどです。
作業が止まったとしても本来の仕事が止まることがなかったり、容易にリカバリーできる業務になります。
プログラムでの自動化もしやすい業務のはずです。
本来のルーチン作業自動化の目的アイキャッチ画像を設定
ルーチン作業を自動化する目的について立ち戻って考えたいと思います。
本来の目的は下図のようになるはずです。
仕事はあまり価値を産まないが時間がかかるルーチン作業と価値を生む業務に大きく別れます。
本当に効果を生むルーチン作業の効率化は、効率化をして早く帰宅するか、価値を生む業務に注力するかどちらかです。
早く帰宅して、プライベートを充実させるのも有意義です。
価値を生む業務に注力することも仕事のアウトプットを高める結果に繋がります。
ルーチン業務を自動化して更にルーチン業務を呼び込んではいけません。
野球選手も練習をいくら効率化して時間をかけれも、試合で結果が出なければ意味がありません。
価値を生む業務での価値を高めることが重要です。
ルーチン業務の自動化の適応範囲のパターン
ルーチン業務を自動化するプログラムを作成するに使用範囲によっては対応が変わっていきます。
①自動化プログラムの適用が自分の範囲で完結する場合
③自動化プログラムを配布して広範囲で適用する場合
①の場合はとにかく動くプログラムを早く作ることが重要です。
自分一人で使うので、読みやすいコードに配慮する必要はありません。
②の場合はメンテナンスが必ず発生します。
多人数に配布することで、意図しない使い方や、本人も気づかない動作が発生し、修正に迫られます。
この修正は通常本来の業務の範囲外のはずです。
同じ職場の人の頼みなので頭ごなしに断ることも難しいと思います。
まずは、メンテナンスにかかる時間について説明しましょう。
ノンプログラマ環境ではプログラム修正にどれくらいの時間がかかるか把握できる人は少ないです。
伝える時間は自分の見積もりの倍以上のマージンを見るべきです。
予想外に難しい場合があるからです。
伝えた上で、片手間でできる場合は修正しても良いと思います。
あまりに業務に支障が出る場合は、上長に相談した上ですすめることをおすすめします。
まとめ
ルーチン業務で自動化するコツをまとめました。
ルーチン業務を自動化する事自体を目的にしてはいけません。
本来の目的は早く帰ることや、本来の業務に注力することのはずです。
正しく自動化を進めましょう。