Excelの条件付き書式はとても便利な機能です。条件付き書式を使うと、セルを特定の条件にしたがって強調することができます。
この強調は手動ですることもできますが、この条件付き書式を使えば複数セルを自動的に強調することが可能です。
特に社会人は覚えておきたいテクニックです。データがたくさん書かれたエクセルをほかの人に展開したい場合など、特に役立ちます。あなたが相手に直接説明しなくても、相手がどこに注目すればよいかが明確になります。
条件付き書式の使い方はいろいろありますが、この記事ではこれだけは抑えておきたい使い方を厳選してわかりやすく説明します。
条件付き書式の使い方の例
空白を塗りつぶして入力漏れを無くす
上の画像では生徒の科目別の点数の表を例に挙げています。条件付き書式を使うと空白になっているセルに自動で塗りつぶす設定ができます。どのようにすればできるようになるかの説明は後程行います。
このように自動で色が塗られることで、入力し忘れが一目でわかります。この設定をすることで確実に入力を完了することができます。
別セルとの数式で比較して探しやすくする
ここでの例は良い点数を取っているところを強調する条件付き書式を設定しています。条件としては「平均点より10点高い場合」を設定しています。
この設定をすることでどの生徒がどの科目でよい点数を取っているかが一目でわかります。ちなみに7行目にはAverage()の数式が入っています。
複数の条件付き書式を組み合わせる
条件付き書式は複数設定することが可能です。セル当たり4つまで条件付き書式が設定できます。
条件付き書式の設定方法
空白を塗りつぶして強調する方法
空白を塗りつぶして強調する条件付き書式をせていする方法を説明します。
①条件を設定したいセルの範囲を選択します。
②条件付き書式の項目をクリック
③新しいルールをクリック
④指定の値を含むセルだけを書式設定をクリック
⑤次のセルのみの書式設定で空白を選択
⑥書式をクリック
⑦塗りつぶしのタブをクリック。
⑧塗りつぶしの色を選ぶ。今回は灰色を選択。
⑨OKのボタンをクリック。
⑩OKをクリックすると、はじめに選択したセル条件付き書式が設定されます。
以上が、空白のセルを塗りつぶすときの設定です。条件付き書式を設定する箇所や、塗りつぶす色は選ぶことができます。
別のセルと数式で比較して強調する方法
これも科目別の点数一覧表を使います。生徒A~Dの平均点を7行目に記載しました。その値と比べて+10点以上の場合赤く塗られて強調されるようにしたいと思います。
①条件を設定したいセルの範囲を選択します。
②条件付き書式の項目をクリック
③セルの協調表示ルールをクリック
④指定の値より大きいをクリック
⑤次の値より大きいセルの書式設定で「C$7+10」と入力します。C$7の表記がポイントです。これは横方向の列の参照は相対参照で、縦方向の行の参照は絶対参照になります。絶対参照相対参照について知りたい方は下記のリンクを参考にしてください。
https://www.becoolusers.com/excel/absolute-references.html
こうすることで、すべてのセルで7行目の平均値を参照することが可能になります。
⑥OKボタンを押すことで、平均点+10点より大きい値が強調されます。
そのほかの応用的な使い方
重複しているデータへの色付け
条件付き書式は重複しているデータへの色付けにも使えます。Countif関数と組み合わせることで実現できます。
どのようにすればいいかは下記のリンク先が詳しいです。
https://office-hack.com/excel/conditional-formatting-if/
条件付き書式のコピー
条件付き書式は普通の書式のようにコピーすることができます。条件付き書式が設定してあるセルをコピーして、条件付き書式を設定したいセルに書式のみのペーストします。
まとめ
以上が条件付き書式の使い方です。この例にならってぜひ仕事で使ってみてください。