スケジュール管理や台帳管理は仕事ではとても重要です。専用のツールを使う場合もあるかもしれませんが、Excelを使う人も多いはず。その際Excelの日付入力を使うはずです。
Excelは日付について特殊な扱いをしています。はっきりと理解しておくと、仕事で使う際に迷いなくすすめられ、スムーズに進めれます。
この記事ではExcelの日付の扱い方や、日付の足し算、引き算、日付に関する関数について解説します。
Excelでの日付の扱い方
Excelでの日付の記載の例
実際に日付を入力してみましょう。例えば"2020/1/1"と入力してみます。
そうすると、自動的に表示形式が日付になります。Excelの表示形式について詳しく知りたい人は下記の記事を参考にしてください。
https://www.724685.com/word/wd140205.htm
2020/1/1となったセルの表示形式を標準に変更してみると、43831という数字になるかと思います。これはExcelの日付の扱い方に関係があります。
Excelではシリアル値で日付を扱う
Excelでは 1900年1月1日を「1」として、1日足すごとに数字を増やして日付と紐づけています。その数値をシリアル値といます。先ほどの43831は1900年1月1日から4380日後を表します。
Exelでは日付を数値として管理してを表示形式が日付になったときに、何年の何月何日になるかを変換して表示します。数字で管理したほうが1日後や5日前などの計算には都合がよいからです。下記に例を示します。
日付の計算の例
ここでは5日後と5日前を計算の例として示します。
C2のセルには2020/1/1が入力されています。5日後を表示するにはD2セルに「= C2+5 」入力します。5日後の2020/1/6が表示されています。表示形式も自動的に日付になりました。
次に5日前を計算するためにE5セルに「=E5-5」を入力します。5日前の2019/12/27が表示されました。年や月をまたいでも問題なく表示できます。シリアル値を使って日付を扱っているためこのようなことが可能です。
年月日を使った表示や和暦で表示する方法
年まで入れると表示が長すぎるので月と日だけを表示したい。そういう場合は表示形式のオプションで表示したい形式を選べます。1/1だけにしたい場合セルを右クリックして書式設定を選びます。 表示形式タブの日付が開かれます。
そこで種類のオプションから3/14を選択します。すると月日だけの表示になります。
場合によっては和暦で表示したい場合もありますが、Excelではそれも可能です。 右クリックからセルの書式設定を選択します。
そこでカレンダーの種類の和暦を選択します。さらに種類を「平成24年3月14日」を選びます。すると表示が下記のように変わります。
令和での表示ができない人はアッデート等がうまくいっていないかもしれません。下記を参考にしてください。
https://office-hack.com/excel/reiwa-update/
日付の文字列への変換
便利なことが多い一方、シリアル値での日付の扱いは、ほかのセルに入っている文字列と結合させるときに不便です。「&」を使えば文字列を結合できますが、日付と文字列を結合させようとするとシリアル値が表示されます。
正しい表示にさせようとすると、日付から文字列に変換する必要があります。2つの方法を紹介します
「'」を使う方法
「'」を日付の頭に付けるけることで文字列に変換されます。
これで文字列として扱うことができE2のセルには日付が表示されました。またこの形式のままでも日付の計算が可能ですC3のセルには「=C2-5」が記入されています。きちんと日付の引き算も機能しています。
text関数を使う方法
テキスト関数を使っても文字列に変換できます。下記のリンクが参考になります。文字列から日付に変換する方法も紹介しています。
https://www.tipsfound.com/excel/02106
日付に関する関数
日付に関連する関数がExcelにはいろいろ用意されています。ここではいくつかについて使い方を紹介します。
今日の日付を表すTODAY関数
今日の日付のシリアル値を返す関数です。
=TODAY()
と記載します。
申請書などをExcelで準備するとき、自動で当日の日付を入力することができるので、便利な関数です。
数値からシリアル値に変換するDATE関数
DATE関数を年月日を指定すると、それに対応するシリアル値を返します。書式は下のようになります。
=DATE(年,月,日)
(年、月、日は数値を入力)
「2020/1/1」と書く場合と何が違うかというと、関数を使うところで、年月日を別のセルから参照できることです。下が例になります。
このように表記することで別々のセルに記入しつつ、日付のシリアル値を表記できます。
日付の間隔を計算するDATEIF関数
DATEIF関数はシリアル値同士の開始日と終了日から、その期間を出力することができます。単位は年、月、日と選ぶことができます。下のような書式です。
=DATEDlF(開始日,終了日,単位["Y","M","D"])
TODAY関数と組み合わせることで年齢を出力できます。
DATEIF(E3,TODAY(),"Y")と入力します。このように入力することで、現在の年齢が自動的に出力されます。
まとめ
YEAR,MONTH,DAY関数
シリアル値の日付をそれぞれ、年、月、日の数値で返します。シリアル値を参照して、個別のセルに年月日を入力したいときに使います。書式は下記になります。
=YEAR(日付)
=MONTH(日付)
=DAY(日付)
まとめ
以上が日付の使い方と関係する関数になります。Excel特殊な扱いでとっつきづらい日付も理解すれば便利に使えます。よく理解して効率よく仕事ができるようになりましょう。